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Policy(提言・報告書)  労働政策、労使関係、人事賃金 仕事と育児との両立支援 事例集 太洋テクノレックス株式会社

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仕事と育児との両立支援 事例集
太洋テクノレックス株式会社
業種:精密機器製造業
従業員数:198名(男性:145名、女性:53名)
所在地:和歌山県和歌山市

太洋テクノレックスでは、すべての役員・管理職が「仕事と家庭生活の両立を応援しながら、組織の目標達成に全力で取り組み、自らも輝くイクボスになる」ことを宣言(イクボス宣言)しており、男性の家事・育児を促進する風土づくりを進めている。

<主な取組み>

○Win-Winプロジェクトチームとイクボス宣言

同社では、2018年以降の男性の育児休業取得率は100%以上となっている。この背景には、2010年に女性活躍推進を目的として発足した「Win-Winプロジェクトチーム」がある。その活動を進めるうちに、女性社員の活躍のためには男性社員の意識改革が必要であるとの認識から、2018年に管理職を対象としたセミナーを実施し、「イクボス宣言」を行った。そのうえで、上司が共に働く部下のワーク・ライフ・バランスを考え、キャリアと人生を応援しながら育児休業取得を促すことにより、気兼ねなく取得できる環境整備を行っている。

また、多くの男性社員が収入減少を懸念し、育児休業の取得をためらっていた。そこで育児休業対象者との個別面談において、収入減少を最小化するためのシミュレーションを提供し、わかりやすく説明することで、社員が安心して育児休業を取得できるよう促している。

○働き方改革

両立支援のため、短時間勤務の取得対象を小学校3年生まで拡大している。このほか、時差出勤のバリエーションの増設、時間単位年休の導入、ノー残業デーの設定など、柔軟な働き方を拡充することで、男性・女性を問わずに育児期のイレギュラーへの対応を可能とした。

<今後の展望>

男性社員が育休を取得しやすい風土はできつつあるが、取得日数が短く、実質的な日数の確保が課題となっている。業務の属人化が要因として考えられることから、管理部門が育児休業対象者や上司との面談を早めに行うことなどにより、引継ぎの準備を徹底するなど、取得日数の長期化を図っていくこととしている。

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