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石炭鉱業における温室効果ガスの排出には、石炭の生産活動に伴って放出されるメタンガスとエネルギー消費に係るCO2がある。メタンガスについて炭素換算した排出量の実績値は1990年度で82万t-C、1997年度で26万t-Cである。排出量の見通しは2005年度で20万t-C、2010年度で18万t-Cであり、2010年度の排出量は1990年度比で77%減である。エネルギー消費に伴うCO2排出量の実績値は1990年度で16.6万t-C、1997年度で5.0万t-Cである。排出量の見通しは2005年度で4.8万t-C、2010年度で4.3万t-Cであり、2010年度は1990年度比で74%減である。メタンガスとエネルギー消費に係るCO2排出量を炭素換算し、合計した温室効果ガス排出量の実績値は1990年度で98.2万t-C、1997年度で30.7万t-Cである。排出量の見通しは2005年度で24.9万t-C 、2010年度で22.7万t-Cであり、2010年度は1990年度比で77%減である。目標達成のための主な取り組みとして、次のものが挙げられている。
また、自主行動計画を実施しない場合の温室効果ガス排出量(炭素換算値)は2010年で25.3万t-Cとなり、1990年度比で74%減である。
- 注.
- 本業界の主たる製品は石炭である。今回のフォローアップに参加した企業は主要2炭鉱であり、消費されるエネルギーのカバー率は100%である。なお、1990年度末時点では、21の炭鉱が稼働していたが、1997年度末では13に減少している。また、主要炭鉱数は1990年度の6から1997年度には2に減少した。