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第1回経団連環境自主行動計画フォローアップ結果

個別業界のフォローアップ

日本自動車工業会



目標:
自動車製造過程のエネルギー消費により排出されるCO2について2010年度の排出量を1990年度より10%低減する。

CO2排出量

自動車の製造過程におけるCO2排出量の実績値は1990年度で210万t-C、1997年度で194万t-Cである。2010年度のCO2排出量の目標値は189万t-Cであり、1990年度比10%減である。自主行動計画を実施しない場合は255万t-Cであり、1990年度比21%増となる。

今後、製品ニーズへの対応(クリーンエネルギー車の増加、安全装備・環境装備の拡充)、労働環境改善、工場の環境負荷物質低減対策等の要因により、エネルギー消費の増加が見込まれるが、目標達成のための取り組みとして、各種省エネ対策の充実、運用・管理技術の高度化、素材の軽量化・効率化が挙げられている。

また、走行時のCO2排出削減対策として、自動車燃費効率の向上、クリーンエネルギー自動車の普及、省エネ運転などについての啓発活動を挙げている。その他に共同実施活動への参加も掲げている。

CO2以外の温室効果ガスについては、カーエアコン用の冷媒対策を挙げている。CFC12については、関係業界と協力し、使用済自動車から回収し、破壊するシステムを構築し、運用を開始している。HFC134aについては、省冷媒機器の開発、HFC134aを使用しないカーエアコン機器の研究を推進しつつ、回収等のシステムを構築するとしている。


注.
本業界の主たる製品は四輪車、二輪車、KD部品である。今回のフォローアップに参加した企業の割合は100%(13社)であり、自動車製造過程の使用エネルギーカバー率は100%である。また、2010年度のCO2削減目標量の算出に当たり、電力のCO2換算係数は、1990年度の0.104kg-C/kWhを使用している。

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