MAIは投資の自由化・保護に関する包括的で拘束力のある初めての多国間の枠組みとして、わが国企業の対外直接投資の環境整備および外国企業の対日直接投資の促進の両面から重要な意味を持つ。
MAIの交渉は1年延長されたが、交渉の早期終結を強く希望する。
MAIにおいては、(1)幅広い範囲の投資の保護、(2)広範な投資の自由化、(3)ルールの明確化、(4)協定に関する例外的な取扱いの最小限化、(5)多くのOECD非加盟国の参加が特に重要である。
以上の観点から、これまでの交渉を通じ、
今後の交渉において、
地域統合、州政府等についても、原則としてMAI上の義務が適用されるべきである。また自由化コミットメント交渉を通じて各国の留保が限定化・明確化されることが望まれる。
将来的に、多くのOECD非加盟諸国のMAIへの参加が重要であり、経過措置等を含め柔軟な対応が望まれる。
また、MAIと併せて、各国による投資環境改善への一層の取り組みが不可欠である。
以 上