消費者志向型の流通システムの確立に向けて

1.流通構造の変革


現在、消費財の流通分野では、「新価格革命」とも呼ばれる価格の低下、多様な流通業態の出現と各業態内・業態間の競争の活発化、「製販同盟」、「戦略的同盟」等の新たな取引システムの形成等々、かつてない大規模な地殻変動が進行している。こうした変化の影響は、流通業にとどまらず製造業、物流業に、また、品目的にも、投資財、生産財、サービスに、さらに国内のみならず広く海外諸国にも及んでいる。とりわけ注目すべきは、購買時の価格・品質両面の選択を通じて、消費者の主導権が飛躍的に強化されていることであり、この意味で、現在の流通分野での変動は構造的な変革となっている。


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