(1)社会的責任経営部会(企業行動委員会と社会貢献推進委員会の合同部会)ワーキンググループでは、企業が自主的にCSRを推進する上でお役に立てていただく「CSR推進ツール」を作成しました。ツールは、課題分野・ステークホルダー毎に諸課題を整理した「CSR主要要素のマトリックス」と、マトリックスに含まれる諸課題に対する具体的な事例を集めた「CSR主要項目と参考事例」の2つから構成されます。
(2)「CSR主要要素のマトリックス」はCSR戦略を立てるためのいわば鳥瞰図とも言えるもので、企業が自社の理念、組織、風土、経営環境、事業戦略に照らし合わせて、CSRの取り組み分野の選択や優先順位づけをする際に、参考にしていただけるものです。
(3)「CSR主要項目と参考事例」は、経団連企業のCSR実践事例を提示したものです。事例は、先進的なものから、多くの企業で実践されている一般的なものまで、幅広く集められているため、規模・業種を問わずあらゆる企業の参考になると思われます。
(4)ツールは、日本経団連のホームページよりダウンロードが可能となっていますので、積極的にご活用ください。今後は、CSR推進ツールがより使いやすいものとなるよう改善を加えていくつもりです。
CSR推進ツールのアドレス
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/csr/tool.pdf
(1)社会的責任経営部会ワーキンググループでは、日本経団連会員企業のCSR活動の現状や今後の方向性を把握するため、社内体制の整備、報告書作成状況、取り組み分野などCSRに関する諸項目について調査を行い、この度、その結果を公表しました(回答社数572社、回答率43.2%。実施時期は2005年3月〜4月、CSRに関する調査は日本経団連としては初めて)。
(2)調査結果によると、CSRを意識して活動している企業は75.2%に達しています。また、CSRに対する取り組み開始時期は、「2003年度以前」が最も多く52.7%でしたが、「2004年から」と「2005年から」とを合わせると46.8%に達します。このように、取り組みは急拡大していますが、なかでもトップ主導の取り組みが注目されます(トップダウンでCSRに取り組んでいる企業は79.0%)。
(3)社内体制については、52.3%がCSRを推進する社内横断的な機関を設けており、71.0%がCSR専門部署または専任担当者を設置しています。
(4)CSRに関する報告書を発行している企業は55.4%に達しました。アニュアル・レポートなどで報告している企業と合わせると、66.5%がCSRに関する報告を実施しています。
(5)CSRを推進するにあたって、「現在最も優先的に取り組んでいる分野」と「将来最も優先的に取り組んでいると思われる分野」について聞いたところ、ともに「コンプライアンス・法令遵守」と回答した企業が最も多く、これにともに「環境」とした回答がつづきました。
(6)調査結果は、日本経団連のホームページよりダウンロードが可能となっておりますので、ぜひご参照ください。
CSRに関するアンケート調査結果のアドレス
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2005/066.pdf
なお、本インフォメーションは通常、企業行動委員会と社会貢献推進委員会にお送りしております。
バックナンバーについては下記アドレスより入手可能です。
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/csr.html