2005年3月7日〜11日、ブラジル・サルバドールで、ISO(国際標準化機構)のSR(社会的責任)に関するワーキンググループ(WG)第1回総会が開催されました。総会には、産業界だけでなく、NGO、政府、消費者団体、労働団体など多様なステークホルダーから約260名参加し、具体的な規格策定作業がスタートしました。
総会に先立ち、ブラジルとスウェーデンの議長国から提案されたガイダンス文書原案は、マネジメント・システムに偏り、第三者認証につながりかねない問題の多いものでした。議長国は、この案を強引に通そうとしておりましたが、この流れを変えたのは、日本からの提案でした。日本提案を2度にわたって説明したことがきっかけとなり、各国からさまざまな代替案が提出されました。その結果、日本提案に盛り込まれたステークホルダーとのコミュニケーションを重視する方向に軌道修正することができました。
次回会合は今年10月頃の開催が予定されていますが、議論の行方は予断を許しません。経済界としては、これまでの実績や経験に裏付けられた具体的な提案をしていくことが必要になってきます。引き続き、皆様のご支援、ご協力をお願いいたします。
総会の模様につきましては、昨日開催した企業行動委員会・社会貢献推進委員会合同会合において、専門家やオブザーバーからご報告いたしました。当日配付いたしました資料を添付いたしますので、ご参照ください。