(1) | 調査目的 | : | 企業の大卒等新卒者(2007年3月卒業)採用活動を総括し、 次年度へ向けての動向を把握することを目的に1997年度より実施 |
(2) | 調査対象 | : | 日本経済団体連合会企業会員 1338社 |
(3) | 調査形式 | : | 無記名式アンケート(業種・従業員数のみ記入) |
(4) | 実施時期 | : | 2006年10月 |
(5) | 回答状況 | : | 602社(有効回答率45.0%) |
*製造業46.2%、非製造業53.8% *従業員規模1000人以上71.3%、1000人未満28.7% |
採用実施企業の割合は94.4%と、前年度(91.2%)に比べ3.2ポイントの増加となった。このうち、採用人数が「増加した」企業は55.4%と、前年度(53.9%)を1.5ポイント上回り、採用実施企業、採用人数が増加した企業ともに4年連続の増加となった。採用人数を増やした理由としては、「事業拡大に伴って人材を確保」「団塊世代の退職に備えて採用枠を拡大」等を挙げている。
就職採用市場に対する評価は、「昨年に比べて売り手市場であった」との回答が88.6%と、前年度(74.8%)に比べ13.8ポイント増加した。
また、来年度(2007年度)の採用活動については、採用実施予定の企業割合が90.5%と、前年度(86.3%)に比べ4.2ポイントの増加となった。このうち、採用予定人数を増加する企業は24.5%、今年度と同水準が71.4%となった。
近年、「説明会・選考会の複数回開催」(90.0%)、「オープンエントリー(公募制)」(85.2%)などの特徴ある採用形態や手法を導入する企業が増加し、導入した企業の約9割がその効果を評価している。
今回、選考プロセスを「予め開示した」企業は8割(85.7%)を超え、前年度(79.7%)に比べると6.0ポイント増加した。このうち、「効果があった」との回答が約5割(53.7%)を占めており、採用担当者からは、「学生に安心感を与えるとともに、会社への信頼性が高まった」「採用活動を円滑に進めることができた」との意見が寄せられている。
また、通年採用を行った企業は、「すでに導入している」(32.0%)と「今年度から導入した」(6.3%)との回答を合わせると38.3%となっている。このうち、「年間を通しての随時採用」は47.7%(前年度比3.4ポイント減)、「春季一括採用に秋季採用を追加」した企業は43.9%と、前年度(43.2%)に比べ0.7ポイント増加した。通年採用を導入して「効果があった」との回答も83.3%にのぼっている。
企業が採用選考時に重視する要素は、4年連続して「コミュニケーション能力」81.7%(前年度比6.6ポイント増)が第1位となった。第2位は「チャレンジ精神」53.7%(同0.8ポイント増)、第3位は「協調性」53.0%(同4.3ポイント増)、第4位は「主体性」49.6%(同2.9ポイント減)、第5位は「誠実性」36.1%(同3.0ポイント減)と続いている。
インターンシップ制度を「評価する」企業は約5割(51.3%)と、前年度(45.9%)に比べ5.4ポイント増加した。インターンシップへの協力要請に対しては、「既に受入れている」企業は53.6%(前年度比9.2ポイント増)、「受入れる方向で検討したい」は18.7%(同2.6ポイント減)と、両者を合わせると7割(72.3%)を超えている。
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