2月1日(水) No. 9
2月1日、現地の田代1%クラブ事務局次長からの報告。
- 状況
- 神戸の元町商店街では、5割程度が店を開けている。懸命に店内を整理し、
商品をそろえて開店しようというエネルギーに驚かされる。自由経済ならではの底力を感じる。
また、倒壊ビルの解体が進んでいる。
- しかし、たとえば神戸YMCAなどのように、授業を再開できないため収入の途がとざされ、
職員(200名)の給与支払いにも困難を感じるような組織もある。
- このように本来のビジネス復興の途はけわしいが、今週から「自立」の言葉があちこちで聞かれるようになった。
YMCAでも避難所でも、「いつまでも他者の世話になっていられない」「自立すること」
「自立のプロセスを大事にしたい。ただ建物を再建するだけで終わらせず、将来の神戸、
将来の事業を考え直したい」との声を聞いた。
- ボランティア
「自立」がキーワードになりつつあるため、ボランティア活動もそれに沿ったものにする必要がある。
単に「お世話をする」だけの姿勢では、被災者との間に摩擦をおこす惧れがある。
どのような活動にしていくか、実践の中でボランティア団体などと良く話し合っていかなければならない。
- 被災地外からのボランティア活動だけでなく、被災者自身によるボランティア活動、
市民活動を支援する方策を近い将来検討する必要があろう。
- 兵庫区にキャンプを張る曹洞宗国際ボランティア会は、
(1)食事は行きわたっているが、蛋白質、繊維質が不足しており、高齢者には便秘などの症状がみられる
(2)温かいもの、汁ものでないと高齢者のノドを通らないため炊き出しを2カ月ほど続けることにしている。
- 企業人ボランティアについては日本青年奉仕協会(JYVA)を中心に計画が練られている。
しかし、西宮市など避難所の統廃合を検討しているところもあり、
このためボランティア受入れについて状況の変化が生じつつある。
詳細公表については、1〜2日お待ちいただきたい。
- 「応援する市民の会」・曹洞宗国際ボランティア会に対し1月31日に物資を提供・申込みをされた会員は以下の通り。
- 三和銀行...ヘルメット 50個
- 東レ...ウィンドブレーカー 200枚
- 富士火災...自転車10台、石油ストーブ 5台
- 三菱商事...使い捨て食器20,000個
- ポリエチレン製品工業連合会...ポリタンク 520個
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