あいさつする大塚副会長・観光委員長 |
観光が国家戦略の重要な柱の一つとして位置付けられるなか、将来を担う人材の育成が急務である。産業界においても、大学側との間で現状における課題を共有するとともに、学生が実務への理解を深め、キャリア意識を醸成するためにも、産学一体となった人材開発プログラムに協力する必要がある。
こうした観点から、経団連の観光委員会(大塚陸毅委員長、山口範雄共同委員長)は今年度から、立教大学観光学部において寄付講座「経団連インターンシップ」を開講した。内容は、4月から10月にかけて、14名の学生に対して、企業からの講師派遣による講義を行ったうえで、夏期休暇期間中に受け入れ企業での10日間の職業実習を行うというもの。加えて同プログラムの一環として10月18日、経団連と立教大学との合同で、大塚委員長をはじめとする企業側約100名の参加者を得て、学生からのインターンシップ実習の成果に関する報告会を都内ホテルで開催した。
会合の冒頭、大塚委員長は、「観光は今後、わが国を支える大事な産業になる。観光立国を目指すわが国にとって、観光分野で活躍できる人材を育てていくことが重要だ。今回のインターンシップで、受講学生は多くのものを得たと思うが、これを機にさらに勉学の場を広げていってほしい」と述べた。
また、村上和夫立教大学観光学部長は、「本プログラムは就職のためのインターンシップではない。学生は各企業から業務内容等について丁寧に説明を受け、理解を深めたうえで、インターンシップ先を選ぶことができるなど、非常に恵まれた内容である。経団連が立教大学をパートナーに選んだことに感謝している」と述べた。
この後、受講学生14名が、受け入れ先での実習内容・実習の成果、目標の達成度合い、今後の課題等について発表するとともに、出席者との間で種々意見交換が行われた。