仙台塩釜港で関係者から説明を聞く米倉会長 |
がれきの残る住宅地を視察する経団連一行 |
経団連の米倉弘昌会長らは13日、「第44回東北地方経済懇談会」に先立ち、東日本大震災で津波被害を受けた仙台塩釜港(仙台港区)および近隣の住宅地、キリンビール仙台工場を視察した。
仙台塩釜港では、岸壁の陥没や2千本ものコンテナの流失、ガントリークレーンの損傷等の状況について説明を聞き、被災コンテナの山を視察。津波の被害により基礎のみが残る住宅地には、住民が避難した小学校が、2階まで津波が押し寄せたままの姿をとどめていた。キリンビール仙台工場では、津波到達時の従業員および工場見学者、近隣住民の避難の様子、貯蔵タンクや製品倉庫の被害状況、今秋の生産再開に向けた復旧の状況を聞いた。
米倉会長は視察後、苦しい状況に置かれている被災者を考えると、国や自治体はもっとリーダーシップを発揮すべきと述べた。