経団連は6月28日、2011年春季労使交渉の中小企業業種別回答状況(加重平均)の第3回集計を発表した。
調査対象(17業種、原則として従業員数500人未満の中小企業742社)のうち419社(56.5%)で回答(了承・妥結を含む)が示され、このうち平均額がわかっている412社の総平均は4259円、賃上げ率1.64%で、昨年の第3回集計結果(10年6月16日発表、360社、3842円、1.52%)と比べると、額で417円、率で0.12ポイントのプラスとなった。
業種別にみると、製造業301社の平均は4581円、賃上げ率1.72%(10年の第3回集計242社、4146円、1.61%)であるのに対し、非製造業111社の平均は3109円、賃上げ率1.30%(同118社、3151円、1.31%)となっており、額で1472円、率で0.42ポイントの差が生じている。
次回は、7月下旬に最終集計を取りまとめる予定。