経団連は10日、2011年春季労使交渉の大手企業業種別妥結結果(加重平均)の最終集計を発表した。
それによると、調査対象(21業種、大手248社)のうち19業種184社(74.2%)で回答(了承・妥結含む)が示された。このうち、平均額がわかっている15業種112社の総平均は5842円、賃上げ率1.85%で、昨年の最終集計結果(10年6月10日発表、5886円、1.86%)と比べて額・率とも横ばいとなった。
業種別にみても、前年の最終集計と同水準となり、製造業106社の平均は5789円、賃上げ率1.85%(同5840円、1.86%)、非製造業6社の平均は6176円、賃上げ率1.87%(同6167円、1.85%)となった。
妥結額の分布では、「6000円〜6500円未満」(17社、21.0%)が最も多く、次いで「5500円〜6000円未満」(13社、16.0%)が多くなっており、5500円から6500円に分布の山がある。
一方、賃上げ率の分布では、「2.20%以上」(12社、14.8%)が最も多くなっているが、以下「1.80〜1.90%未満」(11社、13.6%)、「1.50〜1.60%未満」(9社、11.1%)となっているほか、「1.50%未満」で妥結した企業も12社、14.8%あるなど、妥結額に比べて広く分布している。