日本経団連は4月27日、2011年春季労使交渉の中小企業業種別回答状況(加重平均)の第1回集計を発表した。
それによると、調査対象(17業種、従業員数500人未満の中小企業742社)のうち123社(16.6%)で回答(了承・妥結を含む)が示された。このうち、平均額がわかっている122社の総平均は3884円、賃上げ率1.48%で、昨年の第1回集計結果(10年4月23日発表、132社、4028円、1.54%)と比べると、額・率ともわずかではあるがマイナス(マイナス144円、マイナス0.06ポイント)となった。
業種別にみても、製造業95社の平均は4216円、賃上げ率1.59%(同92社、4376円、1.64%)、非製造業27社の総平均は2720円、賃上げ率1.09%(同40社、3169円、1.26%)で、いずれも昨年の第1回集計を下回っている。
今後は、5月下旬に第2回集計、6月下旬に第3回集計、7月下旬に最終集計を取りまとめる予定。