日本経団連タイムス No.3038 (2011年4月7日)

東日本大震災を受けての採用選考活動に関して配慮を


日本経団連は、2012年入社対象者の採用選考活動に関して、東日本大震災により被災、影響を受けた学生に最大限配慮するよう、3月15日の理事会の席上で会員企業に要請するとともに、同22日の追加要請とあわせて経団連ホームページに掲載するなど、呼びかけを行っている。

今回の大震災によって大変な影響が生じている企業は多いが、学生の不安を和らげ、公平・公正な採用機会を提供する観点から、各社の状況に応じた最大限の柔軟な対応が望まれている。

具体的な対応としては、被災地域等の学生を対象として、採用選考日程の延期や別途の採用機会を提供する企業がある。また、夏季、秋季採用や、通年採用を行うなど、複数回の選考機会を確保し、学生が状況に応じて応募できるようにする対応もある。さらに、エントリーシートの提出締め切りの延長のほか、選考開始時期も含めたスケジュールを全体的に5月、6月以降に後ろ倒しするなどの取り組みを表明している企業もある。

このように、すでに各社の事情を踏まえた柔軟な対応が行われているところだが、こうした取り組みがさらに広がることにより、被災地域等の学生の就職機会の拡大につながることが期待される。

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要請内容は経団連ホームページ(URL= http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2011/015b.html )に掲載。

【労働政策本部】
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