「皇太子明仁親王奨学金」の財団設立記念晩餐会に 出席された天皇皇后両陛下 (写真提供=共同通信) |
皇太子明仁親王奨学金は、1959年の皇太子明仁親王(今上陛下)と美智子妃殿下とのご成婚を記念して、ハワイで創設された奨学金プログラムである。これまで日本とハワイの間で約130名の大学院生が相互に留学し、日米間の友好親善に努めている。
日本経団連は、同奨学金日本委員会(代表委員=木村惠司三菱地所社長、中村芳夫日本経団連事務総長)を組織し、1971年以来、数度にわたり同奨学金の基金増額募金を行い、また同奨学金の日本側窓口として、天皇皇后両陛下への拝謁の引率、宮内庁との連絡、ハワイに派遣する奨学生の募集選考、ハワイから来日する奨学生の世話などを行っている。2007年には、設立50周年を控えて100万ドル募金を実施、無事満額を達成しハワイの財団に送金した。ご協力いただいた会員企業には、改めて御礼申し上げる。
7月15日にハワイで開催された皇太子明仁親王奨学金財団主催の50周年記念晩餐会には、天皇皇后両陛下のご臨席を得たほか、ハワイの日系人社会代表、財団関係者や奨学生OBなど約1600名が出席した。天皇陛下からは、次のとおりお言葉をいただいた。
「この奨学金を設立し、守り育ててこられたハワイと日本の関係者のこれまでの尽力に深く敬意を表し、奨学生の更なる活躍とこの制度がこれからも学ぶ人々の希望に応えて充実していくことを期待し、併せて、ハワイと日本との友好関係の一層の増進を願って、杯を挙げたいと思います」(出典=宮内庁ホームページ)
日本経団連は、今後も皇太子明仁親王奨学金日本委員会を通じ、日米両国の友好関係と相互理解の促進のために同奨学金を支援していく。
なお、現在、2010年度派遣奨学生を募集中(9月14日応募締め切り)。詳細は募集要項ウェブサイト(http://www.keidanren.or.jp/japanese/profile/prince.html)を参照いただきたい。