日本経団連の関連組織である経済広報センター(御手洗冨士夫会長)は7月27日、2009年第25回「企業広報賞」の受賞企業・受賞者を決定。企業広報大賞にファーストリテイリング、企業広報経営者賞に大和ハウス工業の樋口武男会長兼CEOと本田技研工業の福井威夫相談役、企業広報功労・奨励賞にP&Gジャパンの岩原雅子エクスターナル リレーションズ マネージャーとデルフィスの中井昌幸副社長を選んだと発表した。
企業広報賞は1984年に創設、企業広報の発展を目的に、優れた広報活動を実践している企業、経営者、広報の実務者(チーム)を毎年表彰している。選考のポイントは、(1)大賞は、社会から期待され求められているものを見極め、企業活動の的確な情報を発信・伝達し、社会に貢献している企業(2)経営者賞は、経営トップ自らが広報の重要性を認識し、社内外にコミュニケーションを積極的に推進している経営者(3)功労・奨励賞は、企業広報の発展に功労が大きく、独創的な企業広報を実践している広報担当者およびチーム・グループ――。なお、表彰式・パーティーは9月3日に開催する。
本件に関する問い合わせは、経済広報センター国内広報部(電話03−6741−0021)まで。
経営者自らが積極的に「トップ広報」を展開、全社員が広報担当との考えの下、全社一体で広報を行っている。世界中の店舗、革新的なウェブサイト、マルチなチャネルを通じて、効果的かつグローバルに社会との情報の受発信を展開。常に斬新なアイデアでチャレンジを続ける姿勢を伝える広報は、経済不況下において勇気付けられる。
経営者自らが自分の言葉でメッセージを発信、ステークホルダーとのコミュニケーションによって相互理解を深めることが重要と考え、「トップの顔が見える広報」に尽力。環境や健康に配慮した住宅の開発を続け、人々が心豊かに暮らせる社会をめざす企業姿勢が伝わってくる。
ハイブリッド車の発売、F1からの撤退などを「ホンダらしい」強力なメッセージ性を持って発信し社会的注目を集めた。製品を発表する場などでトップ自らメディアとのコミュニケーションを積極的に行い、モビリティーの楽しさや夢を伝える努力をしている。
取材や講演に経営陣や社員を積極的に登場させる広報を展開、自らも各地で講演するなどして、「女性が働きやすい会社」との評価を定着させた。NPO法人設立をはじめ、女性活用の知識や経験を生かした社会貢献活動でも中心的な役割を果たした。
通算25年間にわたり広報に携わり、経営機能の一つとして広報活動の重要性を高めた。社会貢献活動強化にも積極的に取り組み、「良き企業市民」として社会と共生する企業づくりに努力した。