スティグソン事務総長(左)と握手する御手洗会長 |
ビヨン・スティグソンWBCSD(持続可能な発展のための世界経済人会議)事務総長は3日、東京・大手町の経団連会館に御手洗冨士夫日本経団連会長を表敬訪問し、気候変動問題・生物多様性問題をめぐって意見交換を行った。
スティグソン事務総長は、12月にコペンハーゲンで開催されるCOP15(国連気候変動枠組条約第15回締約国会議)および、来年10月に名古屋で開催されるCOP10(国連生物多様性条約第10回締約国会議)における、WBCSDと日本経団連の協力を提案した。
御手洗会長は、実効ある温暖化防止のためには、米国や中国、インド等を含むすべての主要排出国の参加が不可欠であり、こうした枠組みを構築するためWBCSDと協力したいと答えた。
また、御手洗会長は、生物多様性問題は温暖化問題同様、世界的な取り組みが必要であると指摘した上で、企業の行動を制約するのではなく、社会の発展と生物多様性を共存させる方向で議論したいと述べた。
最後にスティグソン事務総長は、日本経団連の環境自主行動計画について、「自主」という名称でありながら、実質は「コミットメント」であり、素晴らしい成果を生んでいると評価した。