日本経団連が毎年秋に実施している洋上研修の2009年度の概要が決まった。第45回となる09年度は10月5日から12日までの8日間、立石信雄オムロン相談役を名誉団長に、客船「ふじ丸」(2万3000トン)で船内研修を行うとともに、韓国・仁川に寄港し、企業・団体などを訪問する。
1970年に同研修をスタートして以来、これまでの研修修了者は1万7千名余り。当初に比べ研修期間は短くなっているが、討議を中心とするプログラムは現在も継続し、グループ討議における発言、傾聴、折衝、協働などを通じて、幅広いコミュニケーション能力や人間関係力を身に付け、管理者の責務の重要性を再認識するとともに、変革に挑戦していくマインドを育てていく。職種による問題点を共有しやすくし実効性を高めるために、管理者コースと監督者コースに分けて討議を行う。
第45回は「強い組織・熱い職場をつくる」を総合テーマに、厳しい経済状況の下、逆風に力強く立ち向かっていく変革型リーダー像や職場活性化の条件を徹底して探る。
研修全体にコミットし、グループ討議の方向性をリードするアドバイザーを守島基博一橋大学大学院商学研究科教授、野田稔明治大学大学院グローバルビジネス研究科教授の2名が務め、講演・講義のほかグループ討議においても適宜、アドバイスや指導に当たる。
船内研修のほか、寄港地では、異文化を経験し多様な価値観に触れ、グローバルな感覚を身に付けることを目的に、企業や団体を訪問し、現地の人たちとの交流を深める。
募集概要は次のとおり。
管理者・監督者両コース合わせて250名
2人部屋=38万5000円、1人部屋=46万5000円(先着順)
※いずれも税込。5-9名参加の場合は5%引き、10名以上参加の場合は10%引き
8月28日(金)
同研修についての申し込み・問い合わせは日本経団連事業サービス研修担当(電話03‐5204‐1926)まで。