日本経団連では2006年、わが国港湾の国際競争力強化に向けた働きかけの一環として、「アジア・ゲートウェイ戦略会議」に参画し、関係団体とともに「貿易手続改革プログラム」の策定に取り組んだ経緯がある。08年8月には、同プログラムの改訂作業が産業界の要望を踏まえつつ進められ、コンテナヤードの夜間早朝利用に関する社会実験を3年程度の長期間で行う方針が盛り込まれた。
これを受けて国土交通省は、08年12月1日から約1年間に渡って、神戸市とともに、輸出貨物を対象に24時間搬入サービスの提供に関する社会実験を神戸港で開始した。この社会実験では、コンテナを搬入できる時間帯が、従来の8時30分から16時30分の8時間(16時30分以降は個別対応)から、24時間に拡大された(17時から翌8時30分の利用は16時までに予約が必要)。これにより、貨物の保管リスクやコストの軽減、夜間搬入がしやすくなるなどのメリットが期待されている。
今後、さらにコンテナターミナルの搬入時間拡大に関する利用者ニーズの把握と時間外運営費用などの課題の検討を通じて、夜間早朝利用の推進に向けた取り組みが進められる予定である。
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