日本経団連事業サービス社内広報センターが主催する「推薦社内報」選定制度は、1966年にスタートして今年で43回目を迎えた。同制度は、社内報を企画、内容、表現、レイアウトなどの各面から総合的に審査し、その中から優秀な社内報を選定し表彰するもの。今年は208作品の応募があった。審査では「企業の置かれた状況を的確に把握し発行・編集のねらいが明確で多面的に編集しているか」に最重点を置いている。さらに連続3号分の応募社内報について、毎号きちんと社内報が制作されているかどうか総合的にチェック、審査しているところに特徴がある。現在、第1次審査委員会による採点を集計中で、その集計結果を9月25日開催の第2次審査委員会で検討した上で、「推薦社内報」を最終決定する。
一方、「推薦映像社内報」選定制度は通算で26回目となり、今回は32作品の応募があった。既に第1次審査委員会を終え集計し、9月17日の第2次審査委員会で厳正に審査し、「推薦映像社内報」を最終決定する。
審査委員会は、編集実務の専門家、経験豊富な社内報編集者・OBで構成され、「推薦社内報」は13名、「推薦映像社内報」は5名の審査員が当たっている。
同制度の主なねらいは、(1)優秀な社内報、映像社内報を選定、表彰することによって社内広報活動の充実・発展に貢献する(2)編集者が社内広報活動の充実に努力していることを評価・奨励し、広く周知する(3)社内広報活動に対する経営トップの認識を深める――ことにある。
「最優秀賞」「優秀賞」「総合賞」など入賞した作品には、11月10、11日開催の「第47回全国社内広報大会」の席上、表彰状と記念品が贈られる。また、今回の審査に当たった審査委員から社内報の全体傾向と講評も聴くことになっている。
同大会は毎年秋に開催、全国の社内広報担当者が一堂に会し、テーマ別分科会に分かれて社内広報活動について研究・討議するほか、担当者同士のネットワークづくりの場ともなっている。
2008年度の総合テーマは「イノベーションを加速する社内広報へ‐キーワードは“本物”」。テーマ設定にあたっては社内広報センター内に設けられた大会プロジェクト実行委員会と関東・関西委員会で協議の結果、イノベーションが企業にとって重要なテーマであることで一致、特に編集者自身がイノベーションを起こしていくためには本物の編集者にならなければならず、編集者の行動基準を考えてもらうことを目的に今回のテーマに決まった。大会パンフレットは24日に出来上がる予定。
詳細は日本経団連事業サービス社内広報センター(電話03‐5204‐1931)まで。