27日の新内閣発足を受けて、日本経団連(御手洗冨士夫会長)は28日、安倍晋三総理大臣をはじめ全閣僚などに対し、「新内閣に望む」と題する建議を行った。同建議の内容は次のとおり。
これまでの改革が実を結びつつあり、わが国経済は長期にわたる回復を続けている。しかし、原燃料価格の上昇や不安定な国際金融情勢など、世界経済は楽観を許さない。また、グローバル競争の激化や人口減少下での少子高齢化の進展など、わが国の行く手には難問が山積している。
ここで、改革が停滞するならば、わが国経済は内外の信任を失い、国民の生活基盤が揺らぎ、税財政、社会保障など各方面にわたり禍根を残す。
両院における第一党が異なるという困難な状況であるが、新内閣におかれては、改革の必要性に関し国民の理解をさらに深めるとともに、野党との国民・国益本位の対話を緊密にし、以下の課題に全力を挙げて取り組んでいただきたい。
記