日本経団連(御手洗冨士夫会長)は7月31日、東京・大手町の経団連会館で会員代表者約250名の出席を得て臨時総会(第7回総会)を開催し、役員等の選任を行った。
臨時総会では、新たに佃和夫三菱重工業会長、氏家純一野村ホールディングス会長が副会長に選任された。また、地方団体長会議長には、氏家副会長が選任された。なお、副会長、地方団体長会議長を退任した江頭邦雄味の素会長は、顧問に就任した。
総会後に行われた記者会見には、御手洗会長とともに、新任の佃、氏家両副会長が出席した。冒頭、御手洗会長は「近年、日本経団連の活動は格段に広がりを増しており、副会長の果たすべき役割も大きくなっている」と説明。「両副会長には、いかんなく力を発揮してほしい」との期待を示した。続いて、佃副会長が「大変、責任の重さを感じており、身の引き締まる思いである」と述べた上で、「世界的な規模で課題となっているエネルギー・環境問題などについても、重工業界の立場から意見、解決策、ロードマップなどを総合的に提案したい」と抱負を語った。一方、氏家副会長は「日本経団連は、ビジョンで示した10年後のあるべき姿に向けて、アクションプランを着実に実行していく段階にある」と述べた上で、「財政健全化の目標、国と地方の関係のあり方などの具体的な論点について検証し、提言をまとめたい」と意気込みを語った。