日本経団連タイムス No.2820 (2006年7月6日)

「第5回東富士夏季フォーラム」27・28日開催

−統一テーマ「日本の原点を見直す


日本経団連(御手洗冨士夫会長)は27、28の両日、静岡県小山町の経団連ゲストハウスで、「第5回東富士夏季フォーラム」を開催する。今回の統一テーマは「日本の原点を見直す―新たな社会の構築に向けて」。5名の有識者による講演および講師を交えた参加者による意見交換を通じ、議論を深める。御手洗会長、西室泰三評議員会議長はじめ、副会長、評議員会副議長ら38名のほか、夫人も参加。議長は三木繁光副会長が務める。

◆1日目

1日目はまず、青柳正規・国立西洋美術館長による「パックス・ロマーナとパックス・ヤポニカ」の講演を受け、今後の日本にとって歴史からどのような教訓を学べるか考える。次いで作家の関川夏央氏による「『坂の上の雲』と司馬遼太郎」の講演を受け、日本の原点を見直す。

◆2日目

2日目は木下俊彦・早稲田大学国際教養学部教授から「21世紀のアジアと日本」について講演を聴き、アジアの中の日本という視点から日本の外交のあり方について議論する。またノンフィクション作家の山根一眞氏による「モノ作りは環業革命へ向かう」と題する講演を受け、日本のモノ作りの重要性について議論。さらに、八代尚宏・国際基督教大学教授による「健全な市場社会を目指した経済構造改革」に関する講演を聴き、新たな社会の構築に向けた諸課題について意見交換を行う。

◇ ◇ ◇

同フォーラムは、日本経団連の総合的な政策提言能力と実行力を高める観点から、内外の政治・経済・社会にかかわる諸課題について、集中討議による意見交換を行う場として毎年夏に開催しており、今回で第5回を数える。

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