日本経団連タイムス No.2783 (2005年9月15日)

05年度地域別最賃額確定

−最高714円、最低608円、全国加重平均額は668円


2005年度地域別最低賃金額改定状況の表

都道府県ごとに設定され、すべての労働者に適用される「地域別最低賃金」の2005年度の金額改定審議が、8月30日までにすべての都道府県で終了した。

今年の地域別最低賃金額改定の審議に先立ち、中央最低賃金審議会は7月26日に「2005年度地域別最低賃金改定の目安について」を答申した。答申の内容は、全国の都道府県をA〜Dの4つのランクにわけ、それぞれのランクの引き上げ額を「A・B・Cランク3円、Dランク2円」とする公益委員見解を地方最低賃金審議会に提示するというもの。この答申を参考に、地方最低賃金審議会は、関係労使の意見や賃金実態調査などを考慮して審議を行った。
審議の過程において日本経団連は、各地方経営者協会間の情報の共有化を図るなど、情報の収集・提供と審議状況の把握に努めてきたところである。

審議の結果、改定された地域別最低賃金の時間額の全国加重平均額は668円(前年度665円)、最高額は714円(東京都)、最低額は608円(青森県、岩手県、秋田県、佐賀県、長崎県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県)となっている。
改定状況をみると、すべての都道府県で最低賃金額が1〜5円引き上げられた。最も高かったのは、愛知県と滋賀県、香川県の5円、最も低かったのは、鳥取県の1円という結果となった。

また、現在は、各都道府県内の特定の産業に設定・適用されている「産業別最低賃金」の改定について、各地方最低賃金審議会で審議が進められている。
日本経団連は今後も引き続き、各地方経営者協会との情報交換を行うなど、状況の把握に努めることとしている。

【労働政策本部労政・企画担当】

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