日本経団連は2日、「石綿による健康障害防止対策の徹底について」と題する奥田碩会長名の文書を、会員企業宛てに発信し、今後新たなばく露による健康障害が生じないように万全の防止対策の徹底を要請した。要請文全文は次のとおり。
本年6月末顕在化しました石綿による健康障害問題は、潜伏期間が30〜40年間と長く、発症後の有効な治療法が未だ確立していないこと、ばく露の対象範囲が従業員のみならず地域住民等広範にわたることから、国民にとっても大きな問題となっております。
各業界団体・企業におかれましては、法令に則り、今後新たなばく露による健康障害が生じないように万全の防止対策をお願い致します。