日本経団連タイムス No.2764 (2005年4月21日)

トゥーマン・ドイツ産業連盟会長が来訪

−政治・経済分野の課題など奥田会長らと意見交換


ドイツ産業連盟(BDI)のユルゲン・トゥーマン会長は4日、日本経団連を表敬訪問し、奥田碩会長、ヨーロッパ地域委員長を務める米倉弘昌副会長らと懇談した。日本経団連に来訪したのは、トゥーマン会長はじめ、シュピナードイツ産業界「日本イニシアティブ」会長、キューネBDI国際担当常務理事ら。

表敬を受けた奥田会長は、ドイツを訪問するたびにBDIとの懇談を行ってきたことを紹介した上で、「日本経団連とBDIの交流が、今後一層強化されることを願う」と述べた。また、日本で現在、大きな話題となっている事項のひとつである郵政の民営化に触れ、日本の郵政民営化がドイツ・ポストの民営化を参考としていることを説明した。
また奥田会長は21世紀における日本の政治・経済分野の課題として、(1)先端技術の開発・産業化 (2)地球環境問題への対応 (3)観光の振興――を挙げ、これらを柱に経済活性化を図る必要があるとの考えを示した。

これに対しトゥーマン会長は、それら3つはドイツにとっても重要な課題であると述べ、「イノベーション(革新)」をキーワードに取り組んでいきたいと語った。

トゥーマン会長は、今年1月にBDI会長に就任。「日本におけるドイツ年2005/2006」の公式開幕行事(4日開催)に出席するため、ケーラー・ドイツ大統領とともに来日した。

【国際経済本部欧州・ロシア担当】
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