日本経団連タイムス No.2737 (2004年9月9日)

日本経団連、九州社内報研究集会開く

−インタビューや原稿作成/実習交え編集実務学ぶ


日本経団連の社内広報センターは8月27日、福岡・福岡市において九州各県の経営者協会と共催で「第25回九州社内報研究集会」を開催した。今回の研究集会には、地元の福岡県はもとより、佐賀県や熊本県、大分県、鹿児島県、沖縄県から約50名が参加した。

同研究集会は、社内報編集の基礎を学ぶことを目的に、毎年九州で開催しているもの。今回は、社内報編集のスキルである「情報収集と読まれる社内報企画の立て方・考え方」「取材・インタビューのコツ」「原稿作成」「校正」などを身につけるため、講義だけでなく、参加者が実際にインタビューを行い、それをもとに原稿を作成し、文章を校正するといった一連の実習も交えて、社内報編集実務を学んだ。

また、今回の研究集会では、優れた社内報の事例として、松下電器産業の社内報である月刊「PaNa」を取り上げ、その編集方法などを、同社コミュニケーション本部広報グループの松枝健夫氏から聞いた。「PaNa」は、日本経団連社内広報センターが主催した「2003年度推薦社内報」で優秀賞に選定された社内報(03年11月27日号既報)。松枝氏は、社内広報システムや社内報「PaNa」の編集体制、情報収集、企画のポイントなど、松下電器産業の社内広報活動への取り組みを披露。参加者は熱心に耳を傾けていた。

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経営環境が激しく変化する中で、活力と魅力のある企業づくりのために、社内広報の果たす役割の重要性が指摘されている。年に1度開催している九州社内報研究集会は、会員企業のために社内広報のあるべき姿を追究しようという、九州各県の経営者協会の強い意志の表れ。九州各県の経営者協会では、この研究集会に活かそうと、それぞれ学ぶべきニーズを探り、セミナーの企画に反映させているほか、独自に社内報勉強会を立ち上げているところもある。

【出版・教育研修本部社内広報センター】
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