日本経団連は22、23の両日、静岡県小山町の経団連ゲストハウスで、「第3回東富士夏季フォーラム」を開催する。今回の統一テーマは「日本は国としてどうあるべきか」。4名の講師を招いて、(1)国際情勢の変化と日本の針路 (2)日本の近代史からみる日本の針路 (3)変化するアジアと日本の対応 (4)日本企業の競争戦略――について、テーマごとに講演を聴くとともに、講師と参加者とで質疑や討議を行い、議論を深める。
奥田碩会長、森下洋一評議員会議長はじめ、副会長、評議員会副議長、関係委員長ら36名のほか、夫人も参加。議長は、千速晃副会長が務める。
1日目はまず、「国際情勢の変化と日本の針路」と題して、東京大学東洋文化研究所の田中明彦所長が講演した後、質疑や出席者からの問題提起を受けての討議を行う。
次に、作家の半藤一利氏による講演「日本の近代史からみる日本の針路」を聴き、参加者と質疑・討議を交わす。
2日目は、「変化するアジアと日本の対応」について、京都大学東南アジア研究所の白石隆教授が、また「日本企業の競争戦略」について、一橋大学大学院国際企業戦略研究科長の竹内弘高教授が、それぞれ講演。参加者との質疑・討議を行う。
◇ ◇ ◇同フォーラムは、日本経団連の総合的な政策提言能力と実行力を高める観点から、内外の政治・経済・社会に係わる諸課題について、集中討議による意見交換を行う場として毎年夏に開催しており、今回で第3回を数える。