経営タイムス No.2693 (2003年9月25日)
日本経団連の奥田会長は24日、首相官邸に小泉純一郎総理大臣、総務省に麻生太郎総務大臣を訪問し、22日に発足した小泉第2次改造内閣に対する要望を記した「新内閣に望む」を手渡し、懇談した。
懇談の冒頭、奥田会長は小泉首相に、(1)民主導・自律型の経済社会の早期構築 (2)国家としての競争基盤の強化 (3)企業のグローバルな競争環境の整備――の実現を求めた。
また、奥田会長は改造内閣の若返りについて触れ、「すばらしい人事をされた。皆から好感をもたれていると思う。これが転機となるだろう」と高く評価した。
これに対して小泉首相は、「自民党も変わった。会社でも人事はいろいろな意見は聞くものの、最終的には社長が決める。政治も同じだ」と語った。
さらに小泉首相は、「民間でできることは民間でやるべきである」とのかねてからの主張を強調、日本経団連に理解と協力を呼びかけた。