経営タイムス No.2682 (2003年7月3日)
日本経団連は24、25日の両日、静岡・小山町の経団連ゲストハウスで、「第2回東富士夏季フォーラム」を開催する。今回は、国際的な政治・経済フレームの中で、日本の立場を改めて確認し、今後とるべき戦略について考えることが目的。「新たな国際政治・経済フレームと日本の役割」を統一テーマに、(1)新たな国際政治・社会の枠組み(2)国際経済・社会における日本のあり方(3)日本の「競争力強化」に向けた諸施策(4)政治システムのあり方と経済界の役割――について、6名の講師を招いて、テーマごとに講演を聴講する。さらに、講師と参加者とで質疑・討議を行い、議論を深める。
参加予定者は、奥田碩会長、森下洋一評議員会議長はじめ、副会長、評議員会副議長、関係委員長ら約30名。議長は、槙原稔副会長。
初日プログラム冒頭の講演では、「新たな国際政治・社会の枠組み」と題して、日本国政府代表の有馬龍夫氏と慶應義塾大学の国分良成教授が講演する。
続いて、「国際経済・社会における日本のあり方」をテーマに、前衆議院議員の与謝野馨氏と東京大学大学院の本間正義教授が登壇し、参加者からの問題提起も踏まえて討議する。
第2日は、大阪大学大学院の本間正明教授が「日本の活力再生に向けた諸施策」について、米コロンビア大学のジェラルド・カーティス教授が「政治システムのあり方と経済界の役割」について、それぞれ講演と質疑を行った後、参加者と討議を行う。
同フォーラムは、日本経団連の総合的な政策提言能力と実行力を高める観点から、経済・社会にかかわる諸課題について集中討議による意見交換を行う場として開催。今回が2回目。