[ 日本経団連 ] [ 機関誌/出版物 ] [ 経営タイムス ]

経営タイムス No.2668 (2003年3月20日)

春季労使交渉、大手の約4割で回答

−74社平均5390円、1.69%


業種別回答一覧[了承・妥結含](大手企業・加重平均)

日本経団連が19日現在でまとめた「2003年労使交渉業種別回答一覧」によると、調査対象(主要23業種、大手292社)の41.4%にあたる121社で回答が示されていることが明らかになった。このうち、平均金額がわかっている74社の回答額平均は5390円で、賃上げ率は1.69%となった。この回答額平均を同一企業の昨年実績(5384円、1.70%)と比べると、金額では6円のプラス、率では0.01ポイントのマイナスとなっている。

また、今次春季労使交渉では、金属主要4業種に続き、電力、私鉄でも11〜15日にかけて回答が示されている。昨年に続きベア要求を見送った電力10社では、13日に一時金のみの回答が示され、東京電力では半期1.5カ月+28万9000円となった。中部電力は夏季1.5カ月+30万円、四国電力は同1.5カ月+29万円、北海道電力・東北電力・北陸電力・関西電力・中国電力・九州電力・沖縄電力は同1.5カ月+28万9000円との回答が示され、冬季は夏季に準ずるとしている。

私鉄大手では主に11〜15日にかけて回答が示され、東武・京急・京王・京成・相鉄・名鉄・南海は「ベアゼロ」、東急・営団・小田急は「定期昇給実施」、京阪は「本人給表に基づく昇給を行う」と回答。一方で、近鉄は「賃金引き上げを実施しない」、阪急は「現行基本給据え置き」と回答し、ベア・定期昇給相当分ともにゼロ回答となっている。また、阪神は30歳勤続12年標準労働者で3100円、西鉄は同2400円との回答を示している。



日本語のトップページ