APB-Netは企業間のビジネス・ネットワークの構築を目的とするが、今回の会合では、域内の経済団体がネットワーク化に重要な役割を果たすことを確認した。その際には、新たな組織を作るのではなく、既存の経済団体間の連携強化によるネットワーク化に重点を置いている。定期会合のほか、電子メールやインターネットなどのコンピュータ通信網を駆使した経済団体間の連携強化が、ネットワーキング活動の第一歩となる。APB-Netは経済界のネットワークの推進を主たる任務とするが、企業活動以外の分野でネットワーク化が進むことも経済交流の更なる促進に繋がるものである。
また、今回の会議で議論された政府への要望については、11月1日に開催された「貿易会議(議長:村山首相、副議長:橋本副首相兼通産相)」において、豊田会長から報告し、APEC議長国である日本が規制緩和や市場開放でリーダーシップを発揮するよう求めた。