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会長コメント/スピーチ  記者会見における会長発言 第43回東北地方経済懇談会後の共同会見における米倉会長発言要旨

2010年7月14日
(社)日本経済団体連合会

【日本経済の現状と見通しについて】

雇用や所得面では依然厳しい状況が続いている。設備投資は下げ止まりつつあるが、設備過剰感も根強く、依然需給ギャップが残っている印象である。しかし政府の経済対策の効果や、中国を中心とするアジア向けの輸出に支えられ、生産は持ち直している。当面、景気の持ち直しが期待されるが、欧州や米国経済の動向等にも引き続き注意が必要である。

【東北地方経済の現状と展望について】

中国はじめアジアへの輸出等に支えられ、生産は持ち直しているが、雇用情勢や個人消費には厳しさもあると聞く。東北経済連合会のリーダーシップの下、ナチュラル・イノベーションなど東北ならではのアイデアも盛り込まれた対策を講じられており、今後、東北経済の好転が期待される。

【参院選後の経済政策、経済運営への期待について】

参院選では、財政健全化や税制改革、成長戦略の必要性等、わが国が直面する重要課題について活発な議論が交わされた。消費税については、議論が尽くされるには至らなかったが、今後本格的に議論を進めるための足がかりは築けたのではないか。国会運営では厳しい局面も出てこようが、「強い経済、強い財政、強い社会保障」の実現に向けて、超党派で問題を解決していくことが重要である。

以上

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