新内閣は、政策を一層強力に推進しうる布陣となるとともに、与党幹部を含め、女性が積極的に登用されるなど、多様性を備えた陣容であり、大いに期待したい。

岸田政権は、2021年10月の発足以来、ポストコロナへの移行、GX（グリーントランスフォーメーション）・DX（デジタルトランスフォーメーション）の推進、こども子育て政策の強化、防衛力の抜本的な増強、G7広島サミットの成功、日米韓首脳会談の実現など、内政、外交両面において、数多くの実績を上げており、高く評価できる。

日本経済はいままさに、長年続いたデフレから完全に脱却し、力強い経済成長を実現できるかどうかの正念場にある。岸田政権には、引き続き、産業競争力の強化、全世代型社会保障制度の構築、自由で開かれた国際経済秩序の維持・強化をはじめとする重要課題に対し、国民との対話を積極的に重ねつつ、スピード感をもって取り組んでもらいたい。

経団連としても、持続的な賃上げにより成長と分配の好循環の実現に寄与するなど、引き続き、政権の政策遂行に全面的に協力していく。