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会長コメント/スピーチ  会長コメント RCEPの署名を受けての中西会長コメント

2020年11月15日
一般社団法人 日本経済団体連合会

今般、協定参加国の協力により東アジア地域包括的経済連携(RCEP)が署名されたことを歓迎する。2012年に交渉立ち上げが宣言されて以降、継続的に粘り強い交渉を進めてこられた日本政府ならびに関係者の方々のご尽力に敬意を表したい。

アジア太平洋地域には、多くのわが国企業が事業を展開している。RCEPは、わが国の隣国を含む同地域内の貿易・投資の拡大および効率的かつ強靭なサプライチェーンの形成に資するものであり、さらなる繁栄と安定をもたらすものと確信している。

協定参加の各国には、可能な限り早期の批准・発効手続きを進めるよう期待したい。また、貿易・投資の自由化をはじめRCEPの経済的意義を一層高めるため、将来のインドの参加に向けた働きかけを継続していただきたい。

現在、貿易摩擦や新型コロナウイルス感染症の拡大等に伴い、各国・地域で内向き志向や自国第一の姿勢の強まりが見られる。そうした中、署名に至った今回の大型経済連携協定は、自由で開かれた国際経済秩序の実現に向けて大変意義深いものである。政府には引き続き、こうした多国間の枠組みを通じて、グローバルな自由貿易投資体制の構築にリーダーシップを発揮していただきたい。

以上

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