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Policy(提言・報告書)  地域別・国別 アジア・大洋州 第8回日中韓ビジネス・サミット共同声明(日本語仮訳)

2024年5月27日、韓国ソウルにおいて、韓国商工会議所(KCCI)、経団連(日本経済団体連合会)、および中国国際貿易促進委員会(CCPIT)は、第9回日中韓サミットに合わせて、第8回日中韓ビジネス・サミットを共催した。

韓国、日本、中国のビジネスコミュニティは、第9回日中韓サミットとその成果を歓迎し、経済協力に対する民間部門の支持を表明するため、本共同声明を発表する。

1. 経済再活性化

過去数年間、パンデミックと保護主義の台頭が、貿易の減少やサプライチェーンの不安定化等、一連の課題を世界経済にもたらした。韓国、日本、中国は、同様に経済成長の停滞を経験した。韓国、日本、中国の三か国間経済協力は、かつてないほど急務となっている。

三か国の経済再活性化と経済成長促進のため、韓国、日本、中国のビジネスコミュニティは、デジタル化の促進、貿易の奨励、およびサプライチェーンの安定化に協力することを誓約した。また、経済の主要な成長エンジンである先端産業の育成と産業のデジタル化においても協力していく。さらに、投資環境の改善、部品・材料・資源のサプライチェーンの安定化、産業と貿易における協力を通じて貿易を活性化していくことで完全に一致した。我々は、韓国で開催されるAPEC首脳会議2025、日本で開催される大阪・関西万博、2024年に中国で開催される第2回国際サプライチェーン博覧会を歓迎する。

2. 持続可能な発展

国際情勢が変化する中で、韓国、日本、中国は持続可能な発展を必ず達成するという同じ課題に直面している。三か国はすべて製造業が繫栄し、エネルギー消費量が相対的に高いという産業構造を有している。そのため、気候変動危機への積極的な対応が必要である。また、急速な高齢化と出生率の低下が持続可能性を脅かす人口動態の変化を引き起こしている。

三か国の持続可能な発展のため、韓国、日本、中国のビジネスコミュニティは、グリーントランジション、高齢化対応、およびヘルスケアにおいて協力することを固く約した。また、ビジネスコミュニティは、二酸化炭素削減技術の開発と地域の環境課題の解決にともに取り組み、気候変動に関する国際社会の努力に共同で対応する。さらに、少子高齢化に対して実施してきた産業、労働、福祉の政策についての経験を共有し、ヘルスケアと製薬分野での協力の必要性に完全に合意した。

3. ワーキンググループの設立

国際情勢の不確実性が高まる中、貿易問題に対する三か国間による先んじての対応と協調の必要性が生じている。これまで、韓国、日本、中国のビジネスコミュニティは、二国間における実務者レベルの対話を実施してきたが、三か国間では行われてこなかった。

韓国、日本、中国のビジネスコミュニティは、三国間協力の手段としてビジネス・サミットの発展に協力する。この目的のために、ワーキンググループを開催し、民間部門の経済協力に関する共同研究や現下の課題に関する議論を行う。

次回の第9回日中韓ビジネス・サミットは日本で開催される予定である。ビジネス・サミットとワーキンググループが、経済協力の触媒およびプラットフォームとして機能することを期待する。我々は、引き続き、三か国による協力を奨励し、経済と貿易関係を強化していく。

2024年5月27日、大韓民国ソウルにて、英語による3部の原本で署名および発表。

崔 泰源
会長
大韓商工会議所

十倉 雅和
会長
経団連

任 鴻斌
会長
中国国際貿易促進委員会

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