経団連事業サービス(十倉雅和会長)は、ミドルマネジャー向けの年間研修「経団連グリーンフォーラム」の第18期を開講した。
6月29日、東京・大手町の経団連会館で行った開講式には、受講者59人のほか、同フォーラムのチーフアドバイザーを務める大橋徹二経団連審議員会副議長・コマツ会長と、同アドバイザーの大久保幸夫リクルートフェロー・リクルートワークス研究所アドバイザーが出席した。
冒頭あいさつで大橋氏は、「世界ではロシアによるウクライナ侵攻や新型コロナウイルスの感染継続、また日本では少子高齢化などが課題となっている。企業が変革し成長していくうえで、ミドルマネジメントの皆さんは、今までの常識にとらわれず行動を起こすことが求められるとともに、トップと現場をつなぐ重要な役割も担っている。自らの人間力と業務実践力を磨き、刺激を受ける仲間をつくり、自己を変革しながら、強いミドルマネジャーに成長することを期待している」と激励した。
続いて大久保氏は、「皆さんはキャリアにおける三つの節目を迎えるタイミングにいる。(1)自分のキャリアにオーナーシップを持つ節目(2)働き方の節目(3)成長の節目――である。体系的に設計された本フォーラムの各講座を受講することで、リーダーとしてのマインドセットをつくり、身につけたスキルを職場ですぐに実践してほしい。また、受講者同士が互いに刺激し合い学び合えるこの機会を大いに活用してほしい」とアドバイスした。
開講式には2022年度の修了生3人も出席し、受講者にメッセージを送った。
TOPPANエッジの濱崎志織氏は、「講師からの助言により、キャリアに対する考えを深め、積極的に自分の思いを会社に伝え、組織づくりに活かすことができた」と振り返った。また、日本電信電話の久間大輔氏は、「課題図書や事前課題などもあり、業務との兼ね合いでハードな部分もある。限定された期間なので、自分自身に多少の負荷をかけ、成長を促す機会にしてほしい」とエールを送った。最後に、電通国際情報サービスの田中有希氏は、「マインド系やスキル系の講座を体系的かつ網羅的に学べ、普段の業務で使わない知識も身につけられた」と受講の感想を寄せた。開講式の後、受講者全員の自己紹介を経て、受講者同士で交流した。
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経団連グリーンフォーラムは、次世代リーダーの育成を目的とした約9カ月間の年間研修。ロジカル・コミュニケーション、キャリアデザイン、ビジネス・ネゴシエーションなど、各種の講義と演習、討議等を通じて、実践力や変革力を磨くことができるほか、異業種交流による人脈形成を促進する内容となっている。
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