経団連は、6月5日から9日の5日間にわたり都内で開催された「日ASEANビジネスウィーク2023」を、経済産業省および日ASEANの関係機関と共催した。2021年の第1回以降、初の対面を含む開催となった23年は、サステイナブルな経済社会の実現、オープンイノベーションの推進、コネクティビティーの強化、人的資本の共創などをテーマに、各界有識者や企業人による講演、パネルディスカッションなどが行われた。
初日(5日)の夜に開催されたウエルカムレセプションには、原典之審議員会副議長/アジア・大洋州地域委員長が出席。西村康稔経済産業大臣、アルシャド・ラシッドASEAN-BAC(ASEANビジネス諮問評議会)議長に続いてあいさつするとともに、乾杯の発声を行った。
原委員長は、日本とASEANが長きにわたり構築してきた経済関係が、日本経済の成熟化やASEAN各国の成長を受けて転換期を迎えていることに言及。カーボンニュートラルの実現や、サプライチェーンの強靭化、エネルギー・食料安全保障などの地球規模の課題に対して、日ASEANが共に取り組むことが必要と強調した。あわせて、スタートアップ、ソーシャルビジネスなどについてのビジネスの協業の可能性が広がっていると指摘した。
さらに、23年は、日ASEAN友好協力50周年という節目の年であり、経済界として、日本とASEANとの「心と心のふれあう関係」という確かな土台のもと、ASEANとの持続可能で豊かな未来の構築の実現に向けて尽力していく考えを示した。
【国際協力本部】