経団連事業サービス(十倉雅和会長)は3月24日、東京・大手町の経団連会館でミドルマネジャー向け年間研修「経団連グリーンフォーラム」の第17期修了式を開催した。今期受講者45人と、チーフアドバイザーの大橋徹二経団連副会長(コマツ会長)、アドバイザーの大久保幸夫リクルートフェロー・職業能力研究所代表取締役が出席した。
大橋チーフアドバイザーは講話のなかで、コマツの経営を例に「お客さまを中心に、社員、株主、地域コミュニティー、サプライチェーンに関わる方々など、すべてのステークホルダーから寄せられる信頼の総和が企業価値である。その最大化を目指すことが経営において大切である」と強調した。また、「コマツでは、業務で価値を判断するにあたって、SLQDCの視点を重視しており、その優先順位を(1)Safety(安全・健康)(2)Law(法・規則・ルール)(3)Quality(品質)(4)Delivery(タイミング)(5)Cost(費用)と定めている。皆さんも、自分の軸となる考え方や判断の基準を確立してほしい」と述べた。
大久保アドバイザーは、「人の成長は不連続に段階的に起こる。皆さんは人生の転換期にあり、会社からも今までどおりではなく、一皮むける成長を期待されている。今後の行動計画『100日プラン』を書いてもらったが、書いただけにはせず、真剣に取り組み、自分にとってプラスとなるものにしてほしい」と激励した。
続いて、受講生一人ひとりが修了スピーチを行った。「研修を通じて自分の強みや課題に気づき、今あるチャンスをどう活かすか、考えることができた」「日々の業務で視野が狭くなっていた。同期のメンバーと意見交換することでいろいろな考えを知ることができ、視野が広がった」「何でも話せる社外の仲間を得たことは大きな財産となった。研修を通じて学んだことを日々の業務において実践し、100日後の報告会で成長した姿をみせられるように頑張りたい」――など、感想や意気込みが語られた。
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経団連グリーンフォーラムは、職場をリードできる幹部人材の育成を目的に、ミドルマネジメントを対象とした年間研修プログラムとして、2006年に開講。演習等を中心に、リーダーシップやキャリアデザイン、ロジカルコミュニケーション、ビジネス・ネゴシエーション、マーケティング、プレゼンテーションなど管理職に求められるスキルやマインドを修得する。第18期は6月に開講する予定である。
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