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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2023年4月6日 No.3586 理工系女性人材育成のための「夏のリコチャレ2023~理工系のお仕事体感しよう!」説明会を開催

経団連は、内閣府および文部科学省と連携し、女子学生を中心に、理工系分野への関心を高めるためのイベント「夏のリコチャレ(理工チャレンジ)~理工系のお仕事体感しよう!」の開催を会員企業・団体に広く呼びかけている。

3月8日、2023年度の「夏のリコチャレ2023」開催に向けた説明会をオンラインで開催した。内閣府と文科省が、イベントの概要や23年度の募集要項を説明した後、昭和電線ホールディングス(現SWCC)とナブテスコの2社が事例を紹介した。概要は次のとおり。

■ 理工系女性の育成に向けた政府の取り組み(内閣府、文科省)

女性がさまざまな分野にチャレンジし、多様な視点や発想が加わることは、イノベーションの実現に不可欠である。内閣府では、女子学生が中高生の段階から、理工系分野に関心を持つことで進路選択の幅を広げられるよう、職場体験やオープンキャンパス、女性先輩社員との交流等の機会を提供する「夏のリコチャレ」を、経団連、文科省と共に開催している。22年は92団体、162イベントに5000人以上が参加した。23年も、7月中旬から8月下旬までの夏休み期間に開催する。

文科省でも、理工系女性の育成に関連した取り組みとして、出前授業や施設見学等の教育プログラムを提供する「土曜学習応援団」や、地域と連携した女子中高生の理系進路選択支援プログラム等を実施している。また、「AirBridge」(若手有志によるワーキング・グループ)等で得られた声を通じて、博士課程に在籍する学生の研究環境の改善に努めている。

■ 各企業・団体における取り組み

昭和電線ホールディングスは、二つの事業所で工場見学や体験学習、女性エンジニアとの対談等を実施した。バーチャル機器での体験や、当社製品でのモーターづくり体験等を通じ、参加者からは「世の中に役立つ製品づくりに憧れた」との声があった。また、「夏のリコチャレ」を市内の公立学校生全員にチラシで告知したことで、「自分の住む町の会社のことがわかった」との意見が寄せられ、集客数の増加につながった。

ナブテスコは、理系出身の女性社員が自ら撮影しながら案内するバーチャル工場見学や、建物・電車の自動ドアや建設機械用油圧バルブの仕組みの講義といったイベントをオンラインで実施した。参加者からは「理系に進むことのイメージをつかめた」などの声が寄せられた。参加した社員からも、自らの仕事の意義を再発見したとの声が上がるなど、社員のモチベーション向上にも役立っている。

「夏のリコチャレ2023」の詳細およびイベント登録については、内閣府ウェブサイトを参照。
https://www.gender.go.jp/c-challenge/rule.html

【ソーシャル・コミュニケーション本部】

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