経団連は12月23日、ピッチイベント「Keidanren Innovation Crossing (KIX) 」の第15回イベントを、東京・大手町の経団連会館で対面とオンラインのハイブリッド形式により開催した。スタートアップおよび大企業から、会場約50人、オンライン約100人が参加した。
齊藤昇スタートアップ委員会企画部会長による開会あいさつに続くスタートアップピッチでは、テクノロジーを通じてさまざまな社会課題の解決に取り組むスタートアップ7社(①渡慶次道隆 ゼロボード 代表取締役 ②久米村隼人 DATAFLUCT 代表取締役CEO ③竹内四季 イノカ 取締役COO ④楊天任 QunaSys CEO ⑤菅野雅皓 マイクロ波化学 事業開発本部本部長 ⑥井上博隆 モルゲンロット 代表取締役 ⑦李旻 ヒラソル・エナジー 代表取締役)が登壇。
各社から、先進的な取り組みとして、①脱炭素経営をエコシステムで支援するプラットフォームとしてのCO2排出量算定・可視化サービス ②データ連携・活用を通じて個人・家庭の行動変容を促す環境価値流通プラットフォームならびに実証実験の事例 ③サンゴの人工飼育を可能とする環境移送技術を活用した研究開発による海洋治験事業 ④量子コンピュータの脱炭素化への貢献を整理し研究開発を加速する枠組みの構築に向けた取り組み ⑤新素材開発と脱炭素化を実現するマイクロ波の活用 ⑥グリーンコンピューティングパワーにより効率的で高速な計算を可能とする分散処理技術 ⑦100年続く太陽光発電を実現するための自動性能評価サービスや成果報酬型再生サービス――が紹介された。
ピッチ終了後のネットワーキングでは、会場内で登壇者と大企業関係者とが活発に交流した。
なお、次回のKIX会合は1月30日に開催する予定である。
【産業技術本部】