日中国交正常化50周年交流促進実行委員会(実行委員長=十倉雅和経団連会長)は、日中が国交正常化を実現した日である9月29日に、「日中国交正常化50周年記念レセプション」を都内で関係団体と共催した。林芳正外務大臣、福田康夫元内閣総理大臣、二階俊博衆議院議員・自由民主党元幹事長、孔鉉佑中華人民共和国駐日本国大使はじめ各界から約850人が出席した。
■ 十倉実行委員長開会あいさつ
開会にあたって、十倉実行委員長があいさつし、両国は長年にわたる交流を通じて緊密で互恵的な関係を構築してきたことを強調した。さらに、国際情勢が複雑化しているなか、両国首脳はじめ、ハイレベルの対話・交流を主体的に行っていく必要があり、明確な意思の疎通を通じて相互理解が進むことへの期待を示した。
■ 日中首脳によるメッセージの交換
岸田文雄内閣総理大臣と習近平国家主席が国交正常化50周年に合わせて交換したメッセージが披露された。岸田首相は、「日中関係はさまざまな可能性とともに、数多くの課題や懸案にも直面している」と指摘。国交正常化を成し遂げた原点を思い直し、共に新たな未来を切り開いていくことが重要だとした。また、「日中は地域と世界の平和と繁栄に対して大きな責任を共有している」として、建設的かつ安定的な関係構築を呼びかけた。習主席は、中日関係の発展を非常に重視していることに言及し、国交正常化50周年を契機に、時代の潮流に従い、新しい時代の要求にふさわしい中日関係の構築を岸田首相と共に牽引していきたいとの考えを示した。
■ 林大臣あいさつ
続いてあいさつした林大臣は、今後の50年を見据え、双方の自覚的な努力を通じ、建設的かつ安定的な日中関係を構築するという共通の目標の実施に向けて、率直な対話を積み重ねつつ、共に進んでいくべきであると述べた。
【国際協力本部】