経団連が事務局を務めるユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)日本協会(会長=藤田讓朝日生命保険最高顧問)は6月23日、東京・大手町の経団連会館で、今夏から世界各地のカレッジ(高校)に派遣される2022年度UWC派遣奨学生の激励会を開催した。新派遣生と保護者、協会役員、UWC卒業生ら約60人が出席した。
冒頭、藤田会長は「合格は皆さんの努力のたまものだが、ご家族や日本協会の会員企業、卒業生など多くの方々に支えられていることを心にとどめてほしい」「海外との交流なくして日本の発展はない。グローバル人材の育成が重要である」と派遣生に期待を寄せた。また、「人生においてスムーズにいかないことがあっても諦めず、夢の実現に向けて努力してほしい」「派遣期間中、しっかり自分の“根”を張ってほしい」とUWCでの経験を将来の糧にするよう激励した。
その後、各派遣生がカレッジ生活における抱負を語るとともに、同期生や先輩らと交流を深めた。
22年度の派遣生17名は、世界9カ国・地域(イギリス、カナダ、イタリア、アメリカ、香港、ノルウェー、オランダ、ドイツ、日本)のカレッジで学ぶ。
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激励会後、UWC日本協会は総会および理事会を開催し、会長に小路明善アサヒグループホールディングス会長を選任した。
【SDGs本部】
UWC(本部=ロンドン)は、国際バカロレア課程に基づく教育を通じて国際感覚豊かな人材を育成する民間教育機関で、世界各国のUWC国内委員会が選考した高校生を、傘下のカレッジで2年間受け入れる。経団連は、1972年の「UWC日本協会」設立以来、グローバル人材育成の趣旨に賛同し、同協会の事務局を務めている。
これまでに688名が各カレッジに派遣され、卒業後は国内外の大学を経て、大手企業、日本政府、国際機関等に就職し、幅広い分野で国際的に活躍している。
カレッジ生活を支える奨学金は、UWCの趣旨に賛同する経団連会員企業54社ならびに個人の寄付金等を原資としている。同協会は賛同企業や個人寄付を募集している。
詳細は、UWC日本協会のウェブサイトを参照。
https://www.keidanren.or.jp/japanese/profile/UWC/index.html