経団連は5月20日、ピッチイベント「Keidanren Innovation Crossing (KIX)」のオンライン版である「KIX+」の第13回イベントをスパークス・イノベーション・フォー・フューチャー協力のもと開催し、スタートアップおよび大企業から総勢約170名が参加した。
齊藤昇スタートアップ委員会企画部会長による開会あいさつの後、SPACETIDEの石田真康代表理事兼CEOが講演した。民間の宇宙ビジネスが拡大している現状や、日本の成長戦略の柱になると期待される宇宙産業の潜在力、各種ビジネスにおける衛星観測データの利活用事業など、宇宙産業について俯瞰的に説明した。
続くスタートアップピッチでは、宇宙をテーマにスタートアップ4社(金本成生 スペースシフトCEO、中村友哉 アクセルスペースCEO、藤原謙 ウミトロン代表取締役、大西俊輔 QPS研究所社長)が登壇。地球観測衛星データのAIによる自動解析を活用した高精度農業モニタリングや人・車等の移動の把握、超小型衛星技術による違法伐採の自動検知や工場の稼働状況の観測、水産養殖運営の遠隔自動化衛星とデータ・IoTの活用による生産最適化、高精細の小型レーダー衛星による地表の準リアルタイムデータの提供サービスやデータ解析事業等を紹介した。
前回に引き続きイベントプラットフォームを利用し、登壇者と参加した大企業との間で活発に意見を交わした。
6月もオンラインによる第14回KIX+を開催する予定である。
【産業技術本部】