経団連は、第4回TPP委員会において、英国のCPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)加入手続きの開始が決定したことを受け、6月2日、英国産業連盟(CBI)およびCPTPPが発効している国の経済団体(オーストラリア産業グループ〈AIG〉、カナダ商工会議所〈CCC〉、メキシコ国際企業連盟〈COMCE〉、シンガポール経団連〈SBF〉、ベトナム商工会議所〈VCCI〉)と共に、共同声明「英国のCPTPP加入交渉の開始にあたって」を発出した。共同声明の全文(仮訳、正文英語)は次のとおり。
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我々、日本、英国、オーストラリア、カナダ、メキシコ、シンガポールおよびベトナムの経済団体は、英国の環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)加入交渉の開始を歓迎する。
英国が、質の高い、包括的かつ野心的な協定であるCPTPPへの加入要請を正式に行ったことは、同国の自由で開かれた貿易へのコミットメントを示すものである。また、これはルールに基づく多角的貿易体制を一層強化していくことへのコミットメントの表明でもある。
我々は、加入交渉が迅速に進められることを期待する。同時に、経済界は、参加国の拡大にあたり、協定に定められた高い野心を犠牲にしないことが重要であると考える。
我々は、21世紀の画期的合意と位置付けるCPTPPの進化・拡大に向け、各国政府と共に力を合わせる用意がある。
【国際経済本部】