経団連は3月29日、大隈和英厚生労働大臣政務官から「新型コロナウイルス感染症の影響下における雇用維持や採用について」に関する要請を受け、同日、会員宛てに周知した。
同要請は、雇用調整助成金の特例措置や在籍型出向を支援する産業雇用安定助成金を活用すること等により、引き続き雇用維持を図ることや、早期再就職等を目指して訓練を行った、即戦力となる修了者を積極的に採用することなど、多岐にわたる。
要請の冒頭、大隈政務官は、企業が雇用の維持に尽力していることに感謝の意を表するとともに、コロナ禍で厳しい状況におかれている女性労働者や非正規労働者への支援について、「新たな雇用対策パッケージの施策を活用し、雇用の維持や再就職の支援をお願いしたい」と述べた。
経団連からは、政府による各種支援策の整備に対する謝意を示すとともに、要請を速やかに会員企業に周知し、引き続き官民力を合わせて雇用の維持に尽力していくと応じた。また、雇用維持のために活用されている雇用調整助成金の財源が枯渇している点を踏まえ、一般財源の投入についてあらためて要望した。
【労働政策本部】