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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2015年8月27日 No.3236 グローバル人材育成モデルカリキュラム「フロンティア講座」最終講義を開催

企業人講師を前に学生たちによる熱の
こもったプレゼンテーションが行われた

経団連では、企業の実務担当者によるグローバル・ビジネスの現状や課題に関する講義を通じ、学生にグローバル・ビジネスで働くことの動機づけを行うため、上智大学の協力を得て、大学2、3年生向けの導入講座「グローバル・ビジネスの現状と課題」を2012年度から、また導入講座を履修した大学3、4年生向けの応用講座「グローバル・ビジネスのフロンティア」を14年度から実施している。

7月16日には、東京・大手町の経団連会館で、今年4月から実施してきたフロンティア講座の最終講義が開催された。

同講座には今年度、経団連会員企業3社(アサヒグループホールディングス、三井物産、野村證券)が参加。国際事業に携わる企業人による講義の後、上智大学の軽井沢セミナーハウスにおける企業担当者を交えた合宿討議、学生による参加企業訪問等が行われ、各社が実際に直面しているグローバル・ビジネスの課題について、29名の学生が6グループに分かれてその解決策を検討した。

竹之内上智大学教授

各社の課題は、「豪州のビール市場においてシェアアップのために取るべきアクションは何か」「さまざまな地政学的リスクがエネルギービジネスに変化を与えているが、どのようなビジネスにチャンスをみつけて取り組み、どのようなリスクをヘッジしてビジネスを成功に導くか」「ASEAN諸国の資本市場および個人投資家の状況を踏まえて証券業の事業戦略を考えよ」と多岐にわたっており、最終講義では、学生たちによる熱のこもったプレゼンテーションが行われた。各発表に対し、企業人講師が質疑やコメントを行ったほか、「中間発表時とはまったく違う内容で大変努力したのがよくわかり、ここまでやれるのだと感心した」「真摯に熱く取り組む姿勢に感銘を受け、自分の仕事を振り返る貴重な機会にもなった」と講義全体を通じた感想を語った。

最後に、講座のコーディネーターを務める上智大学経済学部の竹之内秀行教授は、「企業の担当者の皆さまから温かい励ましや多くのアドバイスをいただいたことで学生たちが最後までやり遂げることができた。グローバル・ビジネスの課題に対し、さまざまな視点を持って解決策を探ること、物事を自分の頭でよく考えることを講義でしっかり学んだようだ」と総括した。

◇◇◇

経団連では、今年10月から4期目となる導入講座を開講予定である。

【教育・スポーツ推進本部】

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