経団連は19日、2015年春季労使交渉における月例賃金引き上げの大手企業業種別妥結結果(加重平均)の最終集計を発表した。
調査対象(21業種249社)のうち、20業種189社(75.9%)で妥結しており、このうち平均額がわかっている16業種116社の総平均は8235円、アップ率2.52%であった。前年の最終集計結果(7370円、2.28%)と比べ、額で865円、率で0.24%ポイントのプラスであった。妥結額は1998年以来17年ぶりに8000円を超え、アップ率は98年と99年以来の2年連続の2%超となった。
妥結額の分布をみると、「8000~9000円未満」(16.7%)が最も多く、「9000~10000円未満」(5.2%)と「10000円以上」(7.3%)を合わせると、「8000円以上」が3割近く(29.2%)を占めている。
アップ率の分布は、「2.00~2.50%未満」が3割超(32.3%)で最も多く、「2.50~3.00%未満」が2割強(21.9%)、「3.00%以上」で妥結した企業も1割弱(9.4%)に上っている。
【労働政策本部】