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Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2015年1月8日 No.3207 東京オリンピック実施競技追加への取り組み聞く -全日本野球協会・日本ソフトボール協会と全日本空手道連盟から/スポーツ推進委員会企画部会

経団連は12月17日、東京・大手町の経団連会館でスポーツ推進委員会企画部会(福井靖知部会長)を開催した。同月8日の国際オリンピック委員会(IOC)臨時総会で、オリンピック開催都市に「実施競技の追加を提案する権利」が認められたことを受け、全日本野球協会の鈴木義信副会長と日本ソフトボール協会の宇津木妙子副会長から「2020年東京オリンピックにおける野球・ソフトボールの競技復活」、全日本空手道連盟の奈藏稔久理事から「空手のオリンピック正式競技化」に向けた取り組みを聞いた。

■ 野球・ソフトボールのオリンピック競技復活

説明する鈴木氏(中央)と宇津木氏

過去のオリンピックで、野球とソフトボールは3回ずつメダル(うちソフトは金1回)を獲得しているが、08年の北京大会を最後にオリンピック競技から除外された。今般のIOC決定について、全日本野球協会の鈴木副会長は「あくまでも第一段階をクリアしただけ」としたうえで、「世界141カ国・地域が参加する世界野球ソフトボール連盟や日本のプロ野球とも協力し、野球とソフトボール、プロとアマの垣根を越えて、競技復活に向けた取り組みを強化していく」と述べた。開催方法については「既存の球場を野球・ソフトで共用する」「予選を東北で開催するなど被災地支援に協力したい」と説明した。

また、日本ソフトボール協会の宇津木副会長は「『再びオリンピックで戦いたい』という選手のモチベーションは高く、国際大会でも好成績を収めてきた。オリンピックに復活した際は、当然、金メダルが求められるだろう」との認識を示した。

■ 空手のオリンピック正式競技化

奈蔵氏(右)と笹川全日本空手道連盟会長

空手界は長らく、新たなオリンピック競技への採用を目指してきた。先般、世界188カ国・地域を統括する世界空手連盟の事務総長にも就任した全日本空手道連盟の奈藏理事は「やっとスタートラインに立った」との認識を示したうえで、オリンピック競技化に向けて60万人以上の署名が集まり、国会や東京都議会でも支援の動きが広がっていることを紹介した。

また、「空手は日本発祥の伝統スポーツとして世界に根づいている。これまで多くの国際大会が開催されており、運営上の心配はまったくない」「空手の聖地・日本武道館で開催できるため、新たな施設整備も不要」と、円滑な実施が可能であることを強調した。さらに、国際大会における日本勢の好成績を踏まえ、「オリンピックでも、柔道やレスリングに劣らないメダル獲得が可能である」と説明した。

【社会広報本部】

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